□□ 痔核 □□

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【かんとん痔核】


かんとん(嵌頓)とは聞きなれない言葉ですが『内臓諸器官が、組織の間隙からとび出し、そのまま腫れて、もとに戻らなくなった状態。』という意味。
つまり、かんとん痔核とは、広範囲に腫れた内痔核と外痔核が肛門から脱出して戻らなくなった状態をさします。

上の写真では、痔核の中の血のかたまり(血栓)が黒く透けて見えています。
中心部分の赤いところは、内痔核の粘膜部分で、その周囲の皮膚と同じ色をしている部分が外痔核です。

外痔核部分には痛みをかんじる神経があるので激しく痛みますが、腫れが強い場合には脱出している痔核を肛門内に戻すことが困難なので、私は無理には戻さずに局所を温めて安静にしているようにアドバイスしています。

かんとん痔核は血栓性外痔核と同じく急性症状なので、痔の軟膏や鎮痛剤で保存的に治療すれば、数週間かかって治ります。

腫れがひいて、かんとん状態が治っても内痔核が脱出するのであれば根治には手術が必要ですが、原則的にはかんとん痔核となって腫れている時期に手術は行っていません。
その理由として

@薬で治療すれば、完全に治ってしまい手術の必要がないものもある。
A腫れた時期に手術をすると手術の傷が大きくなりがちで、傷の治りが遅れたり、まれには肛門が狭くなるなどの障害が生じやすい。

があげられます。

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