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【ホワイトヘッド手術】

痔核が生じる歯状線を境目とした肛門と直腸下部を環状にぐるっと切り取り、直腸粘膜と肛門皮膚を縫い合わせる手術です。
1882年にウォルター・ホワイトヘッド医師が発表して以来、痔核に対する根治性のある手術として広く行われました。

ホワイトヘッド手術

痔核は、歯状線を境に内側を内痔核外側を内痔核と呼ぶが、脱出する痔核の多くは内痔核と外痔核が一体となって『内外痔核』となっている。

歯状線を含め、内外痔核のある肛門部分を、環状に切除する。

直腸の粘膜と肛門の皮膚を寄せ合わせて縫合する。
しかし、かなりの技術が必要な手術法であるうえに、痔核とともに繊細な肛門を広範囲に切除してしまうという『非生理的かつ肛門に対する負担の大きい』手術法であるため、時に重大な手術後の後遺症
・便やオナラの感覚がわかりにくい
・肛門が狭くなる
・肛門から直腸粘膜が脱出する
が生じ(ホワイトヘッド肛門と呼ばれている)ました。
その後、より簡単で手術の後遺症の起こりにくい結紮切除術が登場して以来、ホワイトヘッド手術は減少傾向を示し、最近ではほとんど行われなくなりました。


下のグラフは、まだホワイトヘッド手術の後遺症が多かった時代に、社会保険中央総合病院で行われた、『ホワイトヘッド手術後遺症』の治療のための手術数です。
いかに、ホワイトヘッド手術による後遺症が多かったかを、このグラフが物語っているといえましょう。


【医学論文】
・隅越幸男:痔核の治療にあたって.日本大腸肛門病会誌 38:737-740,1985
・岩垂純一,隅越幸男,岡田光男など:ホワイトヘッド手術による後障害の病態とその治療.日本大腸肛門病会誌 36:591-595,1983

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